EDとは「勃起機能の低下」を意味し、日本語で「勃起障害」あるいは「勃起不全」といいます。そのような言葉にすると、完全に勃起ができない状態、ととらえがちですが、実はそうではありません。勃起するのに時間がかかったり、勃起しても途中で萎えてしまったりして、満足のいくセックスができない・・・と感じる人は、いずれも EDの疑いがあります。1998年に日本で初めて行われた疫学調査では40歳代の約20%、50歳代の約40%、60歳代の約60%の男性が何らかの原因でED(完全型・中等度以上)になっているという結果でした。 つまりEDはごくありふれた誰でもかかり得る、治療可能な病気なのです。
EDになる割合は歳を重ねるにつれて高くなります。しかし、最近は年齢を重ねることが原因だけではないということがわかりました。本人が気付かないうちにストレスを溜めていたり、不規則な食事、運動不足、のお酒の飲みすぎ、喫煙など毎日の生活パターンが原因となって起こることが多いのです。糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病の方は、EDになるリスクはさらに高くなります。
◎ 生活習慣病によるもの◎ 前立腺の手術や脊髄の神経のけがなどによるもの◎ 薬の副作用によるもの◎ 喫煙・飲酒・ストレスによるもの
日常のよくない生活習慣(病)による場合が多いので、ストレスを軽減させ、心身をリラックスさせる方法を学びましょう。また、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの治療を受けている方は、きちんと治療を続けましょう。 ①日常生活 規則正しい生活と睡眠時間を充分にとることはとても大切です。 ②食生活 アルコールや高脂肪食はホドホドに、たばこはやめましょう。 ③運動 エクササイズ、ダンスなどあなたの身体状況に適していれば、どれでもOKです。 従来のED治療は… ・真空装置や結紮バンドを使う ・陰茎に特殊な薬剤を注射する ・尿道内に特殊な薬剤を注入する ・装具を手術的に植え込む などの比較的つらい治療法でした。 今ではとても効果の高いバイアグラなどののみ薬があり、患者様に満足されています。 患者様に負担にならない治療を心がけております。
メタボリックシンドロームとEDはどういう関係があるのでしょうか? EDは生活習慣病などの病気によって起きるもの、ストレスなどによる心理的な原因で起きる場合、あるいは加齢による男性ホルモンの低下によるLOH症候群(男性更年期障害)などがありますが、中高年の場合にはメタボリックシンドロームによる動脈硬化の初期症状としてEDを自覚する場合もあります。 「EDかな?」と感じたら、その裏にはメタボリックシンドロームといったことも考えらますので、医療機関の受診をおすすめします。 またEDの症状がない場合でも特定検診でメタボリックシンドロームと診断された場合、いずれEDとなる可能性があるため積極的にメタボリックシンドロームを解消する必要があります。
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